リハビリテーション科
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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9:00~ (受付12:00まで) |
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15:30~ (受付18:00まで) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※専門外来など診療科によって診療時間が異なる場合があります。詳しくは、診療予定表をご覧ください。
休診日 日曜・祝日
※曜日によって診察のない診療科がありますので、ご確認ください。
リハビリテーションとは
リハビリテーションとは一般的には、心身に障害を持つ人に対する機能回復訓練というような意味で用いられているが、実際は、単に手足の機能回復などの部分的な意味にとどまるものではなく、リハビリテーションを通じて、障害を有する患者様を可能な限り人間として望ましい生活ができるように支援することです。
当施設は平成18年4月1日より「脳血管疾患Ⅰ」「運動器リハビリテーションⅠ」「呼吸器リハビリテーションⅠ」の施設基準を取得しています。
当院では次のようなリハビリテーションをおこなっています
対 象 疾 患 治 療 | 訓 練 法 |
パーキンソン病・脊髄小脳変性症などの神経変性疾患 | 運動能力の維持および向上 |
二次的な変形や拘縮を予防するための関節を動かす訓練 | |
バランス訓練(注1) | |
歩行訓練 | |
摂食・嚥下障害に対する訓練(注2) | |
言語訓練(注3) | |
脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳血管疾患 | 麻痺に対する機能回復訓練 |
利き手交換訓練(注4) | |
装具療法 | |
廃用症候群(注5)の予防 | |
日常生活動作訓練 | |
摂食・嚥下障害に対する訓練 | |
言語訓練 | |
骨折・靭帯損傷などの外傷 | 関節可動域(注6)の改善 |
筋力増強訓練 | |
疼痛に対する物理療法(注7) | |
腰・肩・膝などの疼痛に対して | 各種徒手療法(注8) |
物理療法 | |
呼吸器疾患 | 呼吸法訓練 |
呼吸筋トレーニング | |
排痰法 |
(注)1. | 重心動揺計を用いて、評価を行っています。 |
(注)2. | 食物を取り込み、飲み込むことの障害のある方に対し、食べ方や飲み込み方、食事形態の指導を行い誤嚥性肺炎を防ぎ、嚥下障害を改善する訓練です。 |
(注)3. | 失語症・構音障害(発話が不明瞭など)・音声障害(声がかすれるなど)をはじめとし『聞く・話す・読む・書く』といったコミュニケーション手段を障害された方の症状に応じて検査や訓練を行います。 |
(注)4. | 麻痺のない側の手など、残された機能を活用して、書字訓練や箸・スプーンの使用等をうながす訓練です。 |
(注)5. | 長期のベッド臥床に伴うさまざまな障害を言います。例えば、拘縮・筋力低下・褥瘡・痴ほう・心理的退行などです。 |
(注)6. | ギプスなどの外固定後には、関節の拘縮(可動域の制限)を生じます。 |
(注)7. | 痛みに対して、機械的療法・電気療法・温熱療法・水治療法などを行います。当院では、機械的療法として頚・腰に対する牽引、ハドマー(間歇的圧迫法)、電気療法として低周波・干渉波・超音波・マイクロ波・レーザー治療・キセノン治療、温熱療法としてホットパック、水治療法として気泡浴(バイブラバス)・交代浴などをおこなっております。 |
(注)8. | 理学療法士・作業療法士が直接患者様に対して用手・他動運動を行う治療法です。 |
当院では、個々の患者様が持たれている障害に対して、その患者様が持っておられる能力を最大限に引き出すこと、またその維持に対してスタッフ一同治療をおこなっております。しかし、個々の患者様の回復状況には当然違いがありますし、退院後の生活環境もさまざまです。
そのため入院中のリハビリ治療に対し医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師とのカンファレンスなどを通じて情報交換を密にとり病棟生活の向上をはかり、退院後の患者様の日常生活と直結した内容のリハビリテーションをおこなっております。
また、御高齢者や障害が残った患者様の退院後の在宅での生活を考え、入院中に家屋調査をおこない、家屋の改造や福祉用具の紹介、また家族の方への介護指導などを積極的におこなっております。
新たな取り組みとして、パワーリハビリテーションという、主に高齢者の方を対象に、マシンを使って運動を行うことで行動範囲を広げ、社会的な活動意欲の向上を促しています。
こうして当院の基本理念である急性期医療から在宅医療までの一貫した医療をおこなっております。
理学療法士(PT:physical therapist)とは
理学療法とは身体に障害のある人に対して、主にその基本的動作能力の回復を図るために、治療体操やその他の運動を用いたり、電気・温熱・マッサージなどの物理的刺激を加えることを言います。そして、これらの業務を専門職として行うのが理学療法士です。実際には各個人の状態を調べて全体像(身体機能・心理面・リスクなど)をつかみ適切な治療方法・目標を設定後、治療を進めていきます。また高齢者や成人病ハイリスク者の健康増進などの障害予防も行っています。
■作業療法士(OT:occupation therapist)とは
病気や外傷などで身体または精神に障害が生じている方に対して、主に日常生活を行う上で困っていること(食事・更衣・トイレ・入浴・整容動作など)を見つけ出します。そして、それらの動作が安全かつスムースに行えるよう必要に応じて自助具を用いながらリハビリ室や実際の生活場面(病棟)で訓練に取り組みます。
■言語聴覚士(ST:speech therapist)とは
病気や外傷などで言葉によるコミュニケーションに問題がある方の原因・症状・重症度などを探り、障害の回復・軽減を図ります。コミュニケーションの円滑化、楽しんでコミュニケーションが行えることを目指しています。また、摂食・嚥下の問題にも専門的に対応しています。当院では嚥下チーム(医師・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士・看護師・栄養士など)で幅広い領域で活動し、援助します。